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証書の再有効化の5年間隔と乗船履歴要件の二つの道(STCW条約第I/11規則)

陸上勤務から復帰する一等航海士は、証書の有効期限に加えて再認証要件を確認する必要があります。STCW規則I/11は、健康適性と継続的な専門能力を再確認する間隔を定めます。

再認証の間隔は最長五年です。健康適性と継続的な専門能力の両方を証明する必要があります。規則I/11とSTCWコードA-I/11は、専門能力を乗船履歴で示す二つの方法を定めます。

再検証の間隔は5年を超えられません

1 Every master, officer and radio operator holding a certificate issued or recognized under any chapter of the Convention other than chapter VI, who is serving at sea or intends to return to sea after a period ashore, shall, in order to continue to qualify for seagoing service, be required, at intervals not exceeding five years, to:

この一文が対象と範囲を同時に定めています。

  • 対象はmaster、officer、radio operatorです。部員はこの条文が呼ぶ人ではありません。
  • 証書の範囲はissued or recognizedです。旗国が発給した証書と他国の証書を認めた場合が同時に掛かります。
  • 条約のchapter VIの下で出た証書は外れます。そちらの更新は別の条文が担います。
  • いま船にいる人だけでなく、陸上の期間を終えて戻ろうとする人も入ります。

at intervals not exceeding five yearsは再検証間隔の上限です。陸上勤務が長いだけで、有効な証書が記載期限より前に自動失効するとは断定できません。復帰前に証書・裏書の有効性と、再検証に必要な健康・能力の証拠を別々に確認します。

健康の基準と継続的な職務能力は互いの代わりになりません

.1 meet the standards of medical fitness prescribed by regulation I/9; and .2 establish continued professional competence in accordance with section A-I/11 of the STCW Code.

二つの行をつなぐ語がandです。一方を満たしたからといって他方が満たされることはありません。

健康の基準は第I/9規則が定め、継続的な職務能力はSTCWコードA-I/11節が定めます。条文が違い、 証明する書類も違います。新しい健康証明書を取ってきたからといって船に乗っていた証明にはならず、 乗船履歴を十分に満たしても健康の基準は別に見ます。二つの要件はそれぞれの暦の上で動きます。

乗船履歴には二つの期間要件があります

1 Continued professional competence as required under regulation I/11 shall be established by: .1 approved seagoing service, performing functions appropriate to the certificate held, for a period of at least: .1.1 twelve months in total during the preceding five years, or .1.2 three months in total during the preceding six months immediately prior to revalidating; or

.1.1と.1.2の間にorがあります。両方を満たす必要はありません。ところが二つの選択肢は 数える窓の長さも、求める合計も違います。

選択肢 数える窓 満たすべき合計
.1.1 再有効化直前の5年 十二か月
.1.2 再有効化直前の六か月 三か月

長い窓は合計十二か月を求め、短い窓は三か月で足ります。ですから陸上に長くいた人でも、再有効化 直前の六か月の中で三か月乗ればこの要件は通ります。逆に5年の間に何度も乗っていても、合計が 十二か月に届かなければこの道では通りません。

条文が乗船履歴に付けた二つの修飾語も一緒に見る必要があります。approvedと performing functions appropriate to the certificate heldです。前者は旗国が認める形の履歴で なければならないという意味であり、後者は船にいたという事実だけでは足りないという意味です。 基準は乗っていた期間ではなく職務です。

乗船履歴が不足する場合は承認された試験や講習を利用できます

.2 having performed functions considered to be equivalent to the seagoing service required in paragraph 1.1; or .3 passing an approved test; or .4 successfully completing an approved training course or courses; or .5 having completed approved seagoing service, performing functions appropriate to the certificate held, for a period of not less than three months in a supernumerary capacity, or in a lower officer rank than that for which the certificate held is valid immediately prior to taking up the rank for which it is valid.

四つの道がすべてorでつながっています。乗船履歴は継続的な職務能力を証明する五つの道のうちの 一つにすぎません。

.2はその乗船履歴と同等と認められる職務を果たした場合です。.3は承認された試験に合格する道、 .4は承認された教育課程を修了する道です。.5は再び乗船履歴ですが条件が違います。三か月以上を 定員外(supernumerary)で乗るか、その証書が有効な職級より低い職員の職級で乗り、しかもその 職級に就く直前でなければなりません。

三か所にapprovedが付いています。試験も、課程も、.5の乗船履歴も承認を受けたものでなければ なりません。会社が自前で作った社内教育を修了した記録はこの位置に入りません。承認された再訓練 および更新の課程には、海上人命安全、保安、海洋環境の保護に関する国内および国際の規則の変更が 含まれ、能力の基準が更新されていればそれも反映されなければなりません。

締約国に向けた文もあります。締約国は2017年1月1日より前に発給した証書の能力の基準をSTCWコード A部と照らし合わせ、その保有者に再訓練や評価を求める必要があるかを判断します。

タンカーは同じ5年の中でもう一度証明する必要があります

第I/11規則の第3項は、タンカーで乗船を続けるには第1項の要件を満たしたうえで、さらに5年を超えない 間隔でタンカーの継続的な職務能力を証明せよと書いています。タンカーの証明が一般の証明の代わりに なるのではなく、その上に載ります。

3 Continued professional competence for tankers as required under regulation I/11, paragraph 3 shall be established by: .1 approved seagoing service, performing duties appropriate to the tanker certificate or endorsement held, for a period of at least 3 months in total during the preceding 5 years; or .2 successfully completing an approved relevant training course or courses.

前の節の五つの道がここでは二つに減ります。乗船履歴で行くなら直前5年で合計三か月であり、その 職務は保有するタンカー証書または承認に合っていなければなりません。その三か月を満たせなければ、 残る道は承認された関連課程の一つだけです。

窓の長さは5年で同じなのに、合計は十二か月ではなく三か月です。一人の書類の中で二つの計算が 別々に回ります。

確認しておくこと

上の引用はSTCW/CONF.2/33の第I/11規則(印刷13〜14ページ)とSTCW/CONF.2/34のA-I/11節 (印刷25〜26ページ)から取りました。条文が定めるのはここまでです。何を承認されたものと見るか、 乗船履歴をどの書類で証明させるか、再訓練の課程を誰がどの周期で開くかは旗国が定めます。 再有効化の申請をどの機関に出すか、六か月の道を実際に受け入れるかも旗国ごとに分かれます。 その船の旗国が出した行政指針が、実際の判断の出発点です。

復職者の乗船履歴は総量と直近の期間を別々に数えます

以下は、証書に適した職務を行った承認済み乗船履歴を仮定した比較です。健康適性など、他の更新要件はまだ判定していません。

乗船履歴 直前5年間に12か月の経路 直前6か月間に3か月の経路
直前5年間に計14か月、直前6か月間にはなし 期間要件を満たす 期間要件を満たさない
直前5年間に計4か月、そのうち3か月が直前6か月間にある 期間要件を満たさない 期間要件を満たす
直前5年間に計4か月、すべて直前6か月間より前にある 期間要件を満たさない 期間要件を満たさない

最後の行を直ちに資格喪失として扱いません。本文にある承認済み試験・講習などの別経路を発給機関に確認します。履歴証明には乗下船日だけでなく担当職務も必要です。申請予定日が変われば直近の期間も再計算します。

引用した原文を直接確認できます

以下は、この記事で扱う文書の公式発行元へのリンクです。本文に記載した版と条項を照合し、実際の適用前にその後の改正と旗国の実施要件を確認してください。

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Bellbookは証書の有効期限と乗下船の記録を一人のカードの中に一緒に置きます

再有効化は証書に記された日付だけを見て判断できるものではありません。Bellbookは人事記録カードに資格証書と健康証明書の有効期限を置き、乗下船の記録でその人がいつどの船にどれだけ乗っていたかを残します。

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